鎌倉へ


   昨日は、 鎌倉山檑亭(らい亭)で、お蕎麦を食べたあと、
 回遊式の庭園を散策、その後あんみつを食べ、鎌倉駅
 鰺の押し寿司買って帰るという、ちょっともったいないと
 も思える鎌倉散策だったが、今の私にはちょうどいいスケ
 ジュール。鎌倉駅から鎌倉山行きのバスで20分余り「高砂
 で下車。進行方向に歩くこと数分で「らい亭」の入り口。
 入場料500円(食事代から差し引いて下さる)わくわくしな
 がらたどりついた「らい亭」。その庭から眺めた富士山は、
 今までに見たことのない、ほんわかとした姿を宙に浮かべ
 ていた。
 
 回遊式と言う庭園には、ススキの穂が揺れ、つわぶきがあ
 ちこちに咲き、野菊や野アザミ、ツリガネニンジンンや名
 を知らない野草が咲いて、陽だまりには、すいせんが青々
 と葉を伸ばし、もっと奥へ進むと竹と竹とがこすれあう音
 と葉のそよぎと、木漏れ日と石像達、その中には、昔、小
 学校の玄関近くの植え込みの中あった二宮金次郎の石像も
 あったりして、それらの風景が、鳥のさえずりや水音と一
 体となって織りなすさまは、子供の頃のなつかし物語に触
 れた思いがして、、立ち去りがたくも思えた。この季節さ
 くらが咲いたという今年、ここの陽だまりにも見事なさじ
 さいが一輪咲いていた。

 紅葉には、まだ少し早かったのかも知れないけれど、庭園
 のもみじの葉は、台風の塩害をうけてだろうか、紅葉する
 気配もなく茶色にちじれている風に見えた。